サムライ君とメガネちゃん
なんだ、なに言ってるんだ、私…

「みんだから、おだんじょうび、おいわい

じで、もらう、えっ、しかくなんが、えん

えん、ないんやもん」

「りおちゃん…」

「ごべんね、みんだ、ごべんね、えっ、

わだじ、わだじ、びっぐりじで、うでじぐ

で、えっえっ、じぶんに、はだがだって…

えんえん」

「ああ、妙法寺君、ちょっとやり過ぎたか

なあ?」

「うむ…いかがいたそう?」

「りおか!いつまでも泣いとらんと

お友だち、困っとうで!」

お母さんがえんえん泣き続ける私に気合い

を入れる

テツ君が私の眼鏡を取り上げ、手拭いでゴ

シゴシと涙を拭う

「えっ、いっ、痛い、テツ君ったら!」

「もう、泣かぬか?」
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