サムライ君とメガネちゃん
でも…うれしくて、うれしくて…

「ミキちゃん、CD聴きたい!いいかな?」

「もちろんですわ、りおかさん。

私の自信作ですもの!」

私はリビングのステレオセットに、ミキち

ゃんからもらったCDをセットし、スイッチ

を入れる

軽快な「軍艦マーチ」がスタートする

…そうこうするうち、お父さんが仕事から帰

ってくる

あー、顔が赤い…また飲んで帰って来たな

「ただいまー!おお、盛り上がっとうな

みんな、りおかのためにありがとうな!」

テツ君が、ちょっと緊張した様子で

「お父上、お初にお目にかかりまする

拙者は…」

「おお、君か、噂のサムライ君は!

いや、俺も昔は剣道、ちょっとかじったこ

とあんねん

今度是非、お手合わせを…」
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