キミとまた違う未来で、この桜を見上げよう。



そしてどうして……



「あなたもここで絵を描いてるわけ?」


「へ?だって楽しそうだったから」



いや、それ理由にならないよ。



七笑はいつものように家にやって来て鈴ちゃんとお絵描きをしている。



「てか何それ。太陽から手足出てるけど」


「え、分かんない!?ライオンだよ!?」


「え、それライオンなの…?」



私には太陽から手足が出てる地球外生物にしか見えないんだけど。



3歳の鈴ちゃんと比べるまでもなく鈴ちゃんの方が上手い。



顔から手足が出てることがおかしいとなんで気付かないの?



鈴ちゃんにどや顔で見せてるけど、鈴ちゃんも首傾げてるよ。



バカな上に絵のセンスもないともうどこも救いようがない。



「えぇ!?なんで!?なんでみんな分からないの!?」



と嘆いてる七笑を置いて私と鈴ちゃんは夕飯の準備にとりかかった。



今日は亜沙美と鈴ちゃんも夕飯食べていくから鈴ちゃんのリクエストでハンバーグにした。


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