キミとまた違う未来で、この桜を見上げよう。
「え、は、何してんの?」
今日は乃々葉が来る予定はなかったはず。
驚いてる私をよそに乃々葉は表情を変えることなく一言。
「…しばらく泊めて」
「………は?」
呆れて呆然とする。
開いた口が塞がらないとはまさにこのこと。
そんな私を通り過ぎて乃々葉は普通に家に入っていく。
「あれ、乃々!?なんでいるの!?」
「しばらく美瑚の家に泊まるから」
「えぇ!?いいなー!アタシも泊まる!」
「いや!泊まっていいなんて言ってないでしょ…!?」
私の言葉なんか完全に無視。
なんでいきなり私の家にきて泊まるなんて言うのか。
でもそれはすぐに昨日のことを思い出して理解した。