キミとまた違う未来で、この桜を見上げよう。



「ちょっと乃々!やりすぎだって!あー!せっかく朝寝癖直してきたのにー!
みーこひどくない!?」



そうされたのは自分が乃々葉に余計なことを言ったんだから自分のせいでしょ。



そう冷たく返してさっさとお弁当を食べ終えてここから去ろうと思ってた。
でもそれが出来なかったのは、彼女が伸ばした足を見てしまったから。



制服のスカートを少し短くして黒のハイソックスをはいているけど、彼女の左足は他の人とはどこか違う。



まるで……



「…あ、気付いた?遠目じゃ分からないくらいよくできてるでしょー?」


「…っ!?」



ずっと見てしまったせいで気付いたことがバレてしまった。



聞いていいのか戸惑う。
でも好奇心は隠すことはできなくて。


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