キミとまた違う未来で、この桜を見上げよう。
「寂しい?そんなわけないでしょ。誰にも縛られなくて楽よ」
寂しいなんて考えただけで吐き気がする。
誰のことも気にしなくていい。
あの子は今何をしてるんだろう。
あの子が悲しそうにしてるあまり深くは聞かないようにしよう。
あの子の誕生日がもうすぐだからプレゼントを買わないと。
なんて、誰かに気を使って生きていくなんてごめんなの。
私は私らしく生きていきたい。
誰にも縛られずに生きていけば誰かに裏切られることもない。
またあんなことを経験しなくて済む。
そう思えば友達なんて私にとっては必要のないもの。
だから私はこの先誰とも関わらずに一人で生きていくんだ。
唐木田さんに出会ってしまったのは予想外だったけど。
それも高校生活が終われば自然消滅するはずだから。