キミとまた違う未来で、この桜を見上げよう。
2章【宝物】
大切な宝物が二つあったとして、
もしどちらかを捨てなければいけないと言われたら、
あなたはどちらかを選べる?
簡単に捨てられるなら、その程度だってこと。
あたしにはできない。
あたしにはどっちも大切で、かけがえのない宝物なんだ。
だからどっちも大切にするために本当のことを隠すんだ。
本当のことを言って、あたし自身がどっちにも捨てられるのが怖いから。
2章【宝物】