泥酔ドクター拾いました。
「スポーツドリンク、枕元に置いておくから出来るだけたくさん飲んで」

「ありがとうございます」


いつの間にかシャワーを浴びたらしい先生が、枕元に置いてくれた2リットルのペットボトルを眺め、小さくお礼を言うと先生は私の寝ているダブルベッドの端に腰を下ろす。

腰を下ろした先生と視線がかち合って、私は視線を反らせずに見つめあってしまう。
そんな私のことなんてお構いなしというように先生の右手が私の首元に触れた。

熱のせいなのか、大和田先生との距離が一気に近づいたせいなのか、私の胸の鼓動は大きく聞こえてしまいそうなほどだ。

ひんやりとした先生の指先が私の首元に触れているのに、その部分だけ妙に熱くて熱を帯びる。


< 114 / 225 >

この作品をシェア

pagetop