泥酔ドクター拾いました。
態度を変えること、先生を避けるように生活することは出来るのに、自分の気持ちを簡単に切り替えることはどうやら難しいらしい。

気が付けば先生のこと無意識に目で追いかけている。
大和田先生の声が聞こえると、先生の姿を探している。


無意識の自分の行動に気が付いて、あの夜のことを思い出す。
自分だって大和田先生を避けているのに、自分の方が先生に避けられている気がしてきて、そして一人で傷ついて。

この一か月間、そんな悪循環に一人で勝手に陥っていることなんて自分でも痛いくらいに分かっていた。


それはきっと親友の美樹には、バレバレだったのだ。

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