泥酔ドクター拾いました。
「ど、どうしたの?」

「美樹ぃ。私、もうすでに諦めるしかないのかも…」



『私もいい大人ですけど、キスが減るものではないって分かっているけど、なりふり構わず誰にでもキスするわけじゃない。目の前で困っていたのが、大和田先生だったから!!』

あの夜、ほのかさんが帰った後に思わず口から勢い任せに出てしまった言葉。告白にも近い私の気持ち。

だけど、大和田先生はそんな私の言葉に、先生はイエスだとかノーだという言葉どころか、私のそんな言葉を完全にスルーした。

なかったことにされたのだ。


「あの夜、キスだけじゃなくて告白まがいのことまでしたのに、先生に完全スルーされている。それどころか、避けられている」

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