泥酔ドクター拾いました。
「…ところで、どうしてそんなことを俺に教えてくれたんでしょうか?」


ふと、気になって看護主任に尋ねると、看護主任は冗談っぽく俺を睨みつける。

「大和田先生なら、藤代さんの退職を思いとどまらせることが出来るんじゃないかって思ったからに決まっているからですよ!!」

語気を強めて確信したように自信たっぷりの看護主任が俺に救いを求める様な眼差しを向ける。


「まぁ、藤代さんどうしても辞めるってことになったら、先生の隣は私のものになりますけどね。フフフ」


返事に困っている俺に、満面の笑みで本気とも冗談ともとれる言葉を残して看護主任は去っていく。

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