泥酔ドクター拾いました。
「看護主任に藤代さんの退職願の話聞いた」
ベンチの背もたれに体重をかけるようにして空を見上げる。星も月も未だ出ていない、夕やみに俺は次の言葉を探す。
「もう、あのお喋り主任!!個人情報って言葉知らないのかなぁ……」
藤代さんは小さな声でぼやきながら俺の隣で頬を膨らます。
「辞めるって本気?」
「ハイ」
恐る恐る言葉を選ぶように尋ねた俺の質問に、藤代さんははっきりとした声で返事をする。
迷いなんて少しもないとでも言うように、何かを言い繕う暇すら与えないほどに即答した。
「なんで?」
「何でって……だって……」
退職の理由を知りたくて尋ねた2つ目の質問に藤代さんは言葉につまる。
ベンチの背もたれに体重をかけるようにして空を見上げる。星も月も未だ出ていない、夕やみに俺は次の言葉を探す。
「もう、あのお喋り主任!!個人情報って言葉知らないのかなぁ……」
藤代さんは小さな声でぼやきながら俺の隣で頬を膨らます。
「辞めるって本気?」
「ハイ」
恐る恐る言葉を選ぶように尋ねた俺の質問に、藤代さんははっきりとした声で返事をする。
迷いなんて少しもないとでも言うように、何かを言い繕う暇すら与えないほどに即答した。
「なんで?」
「何でって……だって……」
退職の理由を知りたくて尋ねた2つ目の質問に藤代さんは言葉につまる。