泥酔ドクター拾いました。

結ばれた夜から、半年。
付き合っている噂は一夜にして、一気に病棟を駆け巡った。

すでに同棲しているだとか、実はもう婚約しているとか、１週間後には背びれも尾びれもついた話を、患者さんに尋ねられ赤面したんだっけ。

だけど、そのおかげなのかとんとん拍子に話は進んで、崇也さんと私は結婚することになって、お腹には赤ちゃんが出来た。

マンションは２０１号室から３０１号室、つまり崇也さんの部屋に引っ越した。
階段１０数段の距離の引っ越しは、ほとんどを崇也さんが行ってくれたんだった。


次の日、「腰が痛い」と院長から診察を受けて、シップを処方してもらったことを美樹が笑い話でナースステーションでみんなにバラしていた。

もう、今思い出すだけでもなんだか恥ずかしくなってきてしまう。