キミの螺旋
「ホ…スト?…ハルトが?」

予想もしていなかったハルトの職業に、あたしは実感がわかなかった。

「そう…この界隈じゃ結構有名なホストなんだけど」

「ドコの店?」

「『@LOVE』って店。知ってる?」

「…ミカちゃんと一度行った事ある!でも、ハルトはいなかった」

あ、

でも…あの店から帰る途中でハルトに出会った。
つまり…休みだったか…たまたま店を抜けていたの…?

そして今までの疑問が一気に解決した気がした。


あの豪華なマンションや高級家具

着ている服はブランド物だった事や
お金の使い方…

みんなホストで稼いだお金だったの?


「どうして…ホストしてるって教えてくれなかったのかな…」

「それは、きっとアレよ!凛は本命で…遊びじゃないって思ってたから言えなかったのよ。ホストって言えば誰だって遊びの付き合いって思うでしょ?」

「うん…そうかも」

「それにね、ハルトって確かお店の№1,2くらいの人気だったハズだし…顧客が多いから凛を守りたかったのかもよ?」

「そんなに人気ホストなの?でも…」

ハルトはあたしをどう思ってたんだろう?

あたしは


悪い事ばかり考えていた…。
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