キミの螺旋
正直言うとね…


ものスゴく正直に
めっちゃ正直に
ホントの心の底にある気持ちを言うとね


ハルトが…例え仕事でも、あたしの知らない顔を誰かに見せるのはイヤだって思う。

他の女には触れてほしくはないし

楽しそうに会話なんてしてほしくないし…


だからって
『仕事を変えて!』

…なんて言える?

言うのは簡単かもしれない。

ただ何も考えずに…自分の気持ち優先して、イヤだから辞めてって言えばいいだけなんだ


でも…何故かハルトには言えない気がした。

「ハルトは…あの仕事好きでしてるの?」

「好きっていうか…水商売だけどちゃんとやろうって思ってる。仕事は楽しい事もあるけどムカつく事の方が多いくらいかな…でも頑張ってNo.1を目指すって決めた仕事だったし」

「そうなんだ…」

ハルトの仕事に対する姿勢…考え方

スゴくしっかりしてるんだって思った。
あたしって単純かな?

そんなハルトを見てカッコイイかも?なんて素直に思ってしまう。

仕事の事もそうなんだけど…他にも気になってるのは…


「じゃあさ…ハルトの彼女は…あたしだけ?お客さんと…身体の関係とかあったりする?」
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