キミの螺旋
それがムダなケンカだったとは思わない。


あたし達がお互いを深め合う為には
むしろ絶対に必要だったと思う。

そう思うのはあたしだけかな…?

でも、これからだってこうして愛を深め合える気がした。

一つずつ…ホントにゆっくりだけど一つずつ、確実にあたし達は未来に進んでいる。

未来への可能性を信じられる。


そしてもちろん…
あたし達は仲直りのえっちをした。


朝まで何度も

彼はあたしを愛してくれたの。

その事を心から感じられたのが嬉しかった…




翌日の…
お昼くらいまで、あたしはハルトと一緒に過ごした。

熟睡するのはもったいないから
うたた寝したりハルトに甘えたりして…


でも今夜…夕方からお互い仕事だし、あたしも自分の部屋に帰って寝る事にした。


こんな時は特に
名残惜しいんだけど。


でもなんだかご機嫌で浮かれながら、あたしは部屋へと向かっていた。


「あれっ…?凛じゃん」

名前を呼ばれて振り返ると、何人か…友達らしき人を連れた藤紀がそこにいた。

「…藤紀」

「サラが昨日、凛に連絡取れないって心配してたぞ?どこ行ってた?」

「サラが?あたし…彼氏と一緒だったの」
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