キミの螺旋
玄関に現れたのは
見知らぬ男性。
身長はあまり高くない。若いし…最近の子っぽい服装。身なりからして…セールス系じゃない感じだった。
もしかして…宗教の人?
「…どちら様ですか?」
相手が名乗らないからあたしの方が先に聞いた。
すると……
「ア・タ・シ・よ!アタシ」
見た目には想像もつかないような可愛い声が飛び出してきて…
あたしはビックリした。
──そして この声!!
「ミ…ミカ…ちゃん!?」
「そぉよ。わかんなかった?」
「だ、だって…!!おと…男じゃん!!!!!」
初めて見たし!!!
わかるわけないじゃん!!!
メイクもしてないし
ヒゲだって今にも生えそう…ってか生えても違和感ないくらい
どっから見ても男だ!!
「なんで!?どうしちゃったの?なんで男に戻ってんの?!」
「もう『ミカ』はいないの。地元に戻る事にしたし」
「店は…?」
「辞めたよ。もちろん」
「…どうして突然…」
「…ずっと付き合ってた彼がね、結婚したの。それでアタシ…オレが女でいる意味が無くなったからだよ。だから…『ミカ』は終わり。オカマ生活も終わりなんだ」
見知らぬ男性。
身長はあまり高くない。若いし…最近の子っぽい服装。身なりからして…セールス系じゃない感じだった。
もしかして…宗教の人?
「…どちら様ですか?」
相手が名乗らないからあたしの方が先に聞いた。
すると……
「ア・タ・シ・よ!アタシ」
見た目には想像もつかないような可愛い声が飛び出してきて…
あたしはビックリした。
──そして この声!!
「ミ…ミカ…ちゃん!?」
「そぉよ。わかんなかった?」
「だ、だって…!!おと…男じゃん!!!!!」
初めて見たし!!!
わかるわけないじゃん!!!
メイクもしてないし
ヒゲだって今にも生えそう…ってか生えても違和感ないくらい
どっから見ても男だ!!
「なんで!?どうしちゃったの?なんで男に戻ってんの?!」
「もう『ミカ』はいないの。地元に戻る事にしたし」
「店は…?」
「辞めたよ。もちろん」
「…どうして突然…」
「…ずっと付き合ってた彼がね、結婚したの。それでアタシ…オレが女でいる意味が無くなったからだよ。だから…『ミカ』は終わり。オカマ生活も終わりなんだ」