キミの螺旋
「凛!いいよ。俺、自分で何とかするから…そんなの彼女に助けてもらう事じゃない!」

「助けたいの!もちろん…ハルトにも何とかしてもらうけど…誰かに借金するよりは、あたしが貸す方がいいでしょ?」

「だけど…」

「あくまでも'貸す'のよ。後であたしに返すの。だから悪い事じゃないよ。ね!」

「だけど…借りるあてはあるのか?」

「何とかなるよ!すぐ明日とかってのはムリかもしれないけど…今日はもう帰るね!」

「凛…ゴメン!」

ハルトに不安そうな顔しちゃダメって思ったから、あたしは笑顔で答えた。

「大丈夫!愛するハルトの為だもん!」


そしてあたしは自分の部屋へと慌てて戻った。







借りるあてなんか…あるハズもない。



親に言えば、簡単に借りる事が出来るのはわかっていた。

だけど、親に頼る気も帰る気もない。


そして…誰かに借りる事も考えてなかった。


こんなの借りれないもん。


あたしは…自分で稼ぐの!


熱めのシャワーを浴びて

久しぶりに制服に袖を通す。

…うん!まだ高校生だもんね。
似合う似合う!


結局これしかないの


あたしは…
この身体を売るしかなかった。
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