キミの螺旋
夜の繁華街に出たあたしは
《お客》になりそうな人を探していた。

少し前に、軽~く援交してたのと変わらない。
どんな人が、あたしをお金で買いそうか…何となくわかるようになっていた。

一回、最低三万…それ以下ならお断り。

そしてすぐにターゲットは見つかった。

一人でいたあたしに声をかけてきた…30歳くらいのアホ男。
多分・結婚してるね。

「ね、一人?」

「うーん、友達と待ち合わせしてたんだけどぉ…ココにくる前に彼女、ナンパされてドタキャンされたの」

「じゃ俺と遊びに行かない?!」

「それより…あたしお金欲しいの」

「あ、そーゆう事?…いいよ。じゃ…ホテル行く?」

「いくらくれるの?」

「2」

「それじゃダメ」

「じゃ…4。これでどう?」

「…いいよ。行こ?」

楽な相手だと思った。

そしてホテルへ入り
お互いにシャワーに入り…

お金の額に応じての
SEXプレイを楽しませてあげた。

もっと金額高ければ、もっとイイコトしてあげたのにね。


結局…あたしはこういう女なんだ。

ハルトの為に

なんの躊躇いもなく男を受け入れる…

バレなければいい…


そう思いながら
男をイかせた。
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