キミの螺旋
何日か、それを続けて何人かの相手をした。

目標までにはまだまだだけど…
何とかなりそうだった。

でも一度に高額払ってくれる《お客》がほしいと思っていた。

やっぱり…それなりの事をしなきゃダメだと思うの。

例えば…ビデオ撮影OKとか、一度に二人を相手するとか…ナマでする…とか…

最悪、中に出す…とか。


そんなのにお金を出す男なんて、みんな死んじゃえって思う反面…

今のあたしには必要だと思った。

彼の為に
彼しか居ないから

どんなに犠牲を払っても

彼を助ける事しか考えてなかった。


常に…男達に
挿入されながら
あたしは彼の事を考えていたの…


サラが聞いたら…怒られるだろうけど。



その夜、
あたしは一人の男の相手をしてあげた。

もちろんホテルでだったんだけど…

外に出てからも
「もう一度したい」

って言ってきた。

「じゃ…またホテル入る?」

「いや、今度は外がいい」

そう言ってあたしを路地裏へと連れて行った。

…サラに出会った時の変態メタボを思い出すなぁ…

あたしは、その男の手をあたしの太ももに這わせた。

その時…
後ろから誰かの手が伸び、男の肩を掴んだ。
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