キミの螺旋
さっそく藤紀のお金をおろして、ハルトの家に向かった。

でも、さすがに女のコが大金持って外を歩くのは危険だ・と…

そう言って藤紀はハルトの家までついてきてくれる事になった。

今日は確かハルトは店が休みなハズだし…驚かせたくて、あたしは連絡しないで彼の家へと向かった。

喜んでほしいな


彼の家へと向かう途中、あたしは藤紀と色々話しをしていた。

「さっきはビックリしちゃった!あたし買われちゃったら、絶対に身体で返すしかないと思って」

「何言ってんの?」

「よく考えると…藤紀、女はダメだよね?」

「え?なんで?女のコ好きだよ」

「だって…サラって…身体は男…だし…」

もしかしてサラは性転換手術してるのかな?

ワザワザ聞く事でもなかったし。

藤紀は少し変な顔をした後…何かに気付いた。

「あ!凛、もしかして勘違いしてない?サラは恋人なんかじゃないぞ?ただの同居人!」

「え!?そ…そうなの?」

「そうだよ」

じゃサラの態度は…?サラは絶対に藤紀が好きなんだと思う

サラの片想いなの…?

胸にモヤモヤしたものができたまま…ハルトの部屋についた。


…行くんじゃなかったと後で後悔するのに。
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