キミの螺旋
「怒ってんの?」


少し開き直った態度でハルトはそう聞いてきた。

「…普通怒るよね。なに?言い訳しに来たの?」

ついあたしも強い口調になる。

怒ってんだから当たり前なんだけど。

「別に。言い訳なんかしねーよ。他の女としてたのは事実だし、凛だって見たもんな?」

「じゃあ話しは早いじゃない。あたしと別れて井上と付き合えば?」

「あんな女と?冗談じゃない!金を払ったから抱いてやっただけだ!」

「ハルトって…金を払えば女を抱くワケ?お客となんかしないって言ってたのはウソだったの!?」

「店に来るだけの客なんかとはSEXしない。だけど金を払うなら話しは別だ。中学生だろうが60のババァだろうが…例え男でも抱いてイかせてやるよ!」

─何ソレ?!
信じられない!!

「金さえ貰えれば何でもアリなわけ!?」

「当たり前だろ!お前…俺を何だと思ってんだよ!ホストだぞ!持ってるものは何だって使うし!SEXや…お望みならば精子だって売るよ!」

そう言い放つハルトに嫌悪感で一杯になる…

「そんなのホストのする事じゃないよ!最悪…!」


「そんなのわかっててやってんだよ!それに…お前に人の事が言えるのか?!」
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