キミの螺旋
彼にそう言われて…ドキッとした。

それはそうなの。
ハルトだけを責められない。あたしだってお金をもらって他の男に足を開いていた。

でも…知られなければいいと思っていたの。

結局…あたし達はお互い様なワケ?

あたしが言葉に詰まるとハルトはさらにあたしを責めた。

「凛は男と付き合うのは俺が初めてって言ってたのに、処女じゃなかったし!おまけにアレだって上手かったし!どう考えたって…たくさんの男と経験あるんだって思うだろ!?」

「…」

「まだ17なのに…今まで何してきたのかって疑いたくなるよ!」

「じゃ…別れればいいじゃない!疑ってるなら!…あぁ!そうだよ!あたしだって金の為に男としてきたわよ!」

言わなければいいものを自らバラしてしまった。

もう…どうだっていい。

誰に何を思われようが

ハルトに嫌われようが

「だけど俺はそれを聞いたりしなかっただろ?」

「だから?聞かないからってあたしの目の前で他の女とSEXする!?意味わかんないし」

「金もらってんのに途中で止められっかよ!それに…凛に気づいても、あの女は自分から腰を振ってきたんだぜ?そういうプレイが好きな女ならって思ってやったんだ」
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