キミの螺旋
肌に触れるヒゲの感触。
厚みのある触れ慣れた唇の感触

舌の動き

どういうキスをするのか…全部知ってる。

今、義父にキスされて何もかもが思い出された。
─あの記憶も


「…ん…!」


吐き気がした。

あたしはキスを嫌がり抵抗して
義父はあたしへのキスを止めた。

「どうして家出なんかした?」

「…居たくないから」

「お前が居なくなって…ホントに心配したんだぞ?寂しかったし」

「何…言ってんの?そんな事、思ってないくせに」

「俺は凛を愛してるのに?」

「帰って!」

「凛、お前も寂しかっただろ?お前も…俺としたかっただろ?」

そう言うと義父はあたしの服の上から触り始め

服を脱がし
あたしの胸や
身体をなめた。

「…ヤダ…止めて…」

「こういうの。好きだったろ?」

そう言いながら義父は興奮し
下半身を膨らませていた。


    イヤ!
  触らないで!!


抵抗したいのに
怖くてできない

抵抗できないのは当たり前のように
身体に染み付いていた。

『抵抗したら暴力をふるわれる!』

『抵抗したら…殺される』


この男があたしの初めての人


あたしは…義父にレイプされてたの…
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