キミの螺旋
高校生になるのが嬉しくて制服姿を親に見せた日の夜だったと思う。
こんなあたしを育ててくれて、ちゃんと学校にも行かせてくれた。
そんな両親に感謝していた。
居間にいたお父さんに出来上がったばかりの制服に着替えて披露した。
「お父さん!似合うかな?」
「あ、高校生に見えるよ。高校受かって良かったな」
「うん!高校行かせてくれてありがとう」
あたしの言葉に照れたのか、お父さんは話題を変えた。
「そ…そういえば母さんは?」
「何言ってるの?今日は高井のおばさんと旅行だよ!前から言ってたでしょ?」
「え、あ、そうだったか!」
「うん、あたし晩御飯作るね」
あたしは下手なりにも人間の食べられそうな食事を用意した。
そんなものでも、お父さんはいつも『美味しいよ』って言ってくれるのが嬉しかった。
身長が高くて身体が大きい父は、ヒゲを生やしていて優しそうな顔の人。
実際、優しくて穏やかな人だったし、あたしは大好きだった。
やがて夜も更けてあたしは眠りについた。
物音一つしない深夜…
確かに熟睡していたと思う。けれど
あたしは何者かに唇を塞がれて目を覚ました。
こんなあたしを育ててくれて、ちゃんと学校にも行かせてくれた。
そんな両親に感謝していた。
居間にいたお父さんに出来上がったばかりの制服に着替えて披露した。
「お父さん!似合うかな?」
「あ、高校生に見えるよ。高校受かって良かったな」
「うん!高校行かせてくれてありがとう」
あたしの言葉に照れたのか、お父さんは話題を変えた。
「そ…そういえば母さんは?」
「何言ってるの?今日は高井のおばさんと旅行だよ!前から言ってたでしょ?」
「え、あ、そうだったか!」
「うん、あたし晩御飯作るね」
あたしは下手なりにも人間の食べられそうな食事を用意した。
そんなものでも、お父さんはいつも『美味しいよ』って言ってくれるのが嬉しかった。
身長が高くて身体が大きい父は、ヒゲを生やしていて優しそうな顔の人。
実際、優しくて穏やかな人だったし、あたしは大好きだった。
やがて夜も更けてあたしは眠りについた。
物音一つしない深夜…
確かに熟睡していたと思う。けれど
あたしは何者かに唇を塞がれて目を覚ました。