キミの螺旋
一つ困った事があるの。
あたしがバイト中に
毎日必ず藤紀が来る事。大抵はちゃんとお客として飲んでいくんだけど…
なんで?
別にサラがいるワケでもないし、他のみんなとも仲がいいけど特定の子と飲むワケでもないし…
たまにカウンターに出てくるあたしに声をかけてくる。
『働いてるか?』
とか
『サボるなよ?』
とか…たいした話題を振ってくるワケでもないし。
あーあ…
顔…見たくないのに
話しもしたくない
忘れようと思ってる
あたしの努力をどうしてくれるの?
だから…つい言ってしまった。
藤紀は閉店まで居てあたしが終わるのを待っていた。
「一緒に帰ろうよ」
「…」
ホントは…一緒に帰りたい。
だけど、それさえも『好き度』が増す気がしてイヤだったから
「藤紀…」
「ん?」
「なんでサラと一緒に居ないの?」
「サラ?一緒に居るよ?」
「そうじゃなくて…なんで飲みにくるの?夜だってサラはきっと心細いんだよ?」
「サラにはどこに行くって言ってるよ」
「入院中はサラにずっとついていたのに、退院したとたん遊びに行くのはどうなの!?って思ったの!」
「何…?凛、何の話ししてるんだよ」
あたしがバイト中に
毎日必ず藤紀が来る事。大抵はちゃんとお客として飲んでいくんだけど…
なんで?
別にサラがいるワケでもないし、他のみんなとも仲がいいけど特定の子と飲むワケでもないし…
たまにカウンターに出てくるあたしに声をかけてくる。
『働いてるか?』
とか
『サボるなよ?』
とか…たいした話題を振ってくるワケでもないし。
あーあ…
顔…見たくないのに
話しもしたくない
忘れようと思ってる
あたしの努力をどうしてくれるの?
だから…つい言ってしまった。
藤紀は閉店まで居てあたしが終わるのを待っていた。
「一緒に帰ろうよ」
「…」
ホントは…一緒に帰りたい。
だけど、それさえも『好き度』が増す気がしてイヤだったから
「藤紀…」
「ん?」
「なんでサラと一緒に居ないの?」
「サラ?一緒に居るよ?」
「そうじゃなくて…なんで飲みにくるの?夜だってサラはきっと心細いんだよ?」
「サラにはどこに行くって言ってるよ」
「入院中はサラにずっとついていたのに、退院したとたん遊びに行くのはどうなの!?って思ったの!」
「何…?凛、何の話ししてるんだよ」