キミの螺旋
何があったか聞かれるんだろうか


あたしはちょっと不安になった。

しかし問題はそれだけじゃなかった。

「それでね…私達と凛との関係とか聞かれて…もちろんちゃんと話したんだけど…その…凛…まだ未成年でしょ？だから…」

サラの様子に…何を言いたいのかすぐにわかった。

「わかった！大丈夫…自分で家に連絡するから。それで親に来てもらえばいいよね？」

「…ゴメン」

「何で謝るの～サラには迷惑かけたのに。あたしの方が謝らないと…ゴメン、色々とありがとね！」

「ゴメンね…家に帰りたくないって知ってたのに」

「大丈夫！ね、少し落ち着いたら…話ししようね？」

「ん…」

あたしは反省した。
サラにめちゃめちゃ迷惑かけてたんじゃん！

自分で何とかしなきゃね。

だけど…やっぱり家に連絡するのは抵抗があった。

この前、お義父さんに怪我をさせた事や…あたしの記憶が戻ってる事や…色々と問題があるし。

でも早いうちに連絡しないとダメなんだろうな…警察の人も来るって言ってたし。

しばらく迷って…仕方なく家に電話をする事にした。

中庭に出て、かなり緊張しながらあたしは携帯から家の番号を呼び出し発信した。
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表紙・目次

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