キミの螺旋
美味しいスィーツとコーヒー。
久しぶりに、ゆったりとした時間が流れた。

あたしとサラは色んな事を話した。
それは、たわいもない事…それも必要な時がある。

途中、冷房が当たって冷えるのか…ケガをした左手首をさすっていた。

「…痛いの?」

「あ、うん少しね…仕方ないね。自業自得だもの」

「そんな事ない…自分だけの問題じゃなくて周りからも何か影響される事があって…追い詰められたから、そうなっちゃったんだよ」

あたしはね。
そんな風に思った。もちろんあたしも原因の一つに入ってると思うし…

どうしようもない時
道が見つからない時

逃げてしまう事は…人間ならあるんじゃないかなって。

あたしだってそうだもん…

「凛は責めないんだね…ありがと」

サラはそう言った。

「責める?」

「医師にも…藤紀にも『自殺なんて考えるな』って怒られたし。彼らの言ってる事は…わかってるけど…他にも方法なんかいくらでもあるのはわかるんだけど…どうしてかな…あの時は終わりにしたかったのよ」

「うん…」

サラの言ってる事…この間のあたしとリンクする。

明確に理由なんて言えない。
だけど何もかもを捨てたくなった。
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