キミの螺旋
しかも、この【少年】の刑期…253年って…バカじゃないの?!

一生、塀の中から出られないんだろうけど…自由と引き替えに壁に守られて、一生を最期まで全うできるじゃない。

何故生きているの?

あたしのパパとママもおじいちゃんとおばあちゃんになるまで生きたかったのに

他人の手で人生を終わりに『させられた』んだよ?

何故生きてられるの?

貴方だって終わりにするべきだよ。

なのに…生命は今も守られてる。

あたしがパパとママのカタキを討ってやりたいよ…

それで気が晴れるワケないけど、我慢や妥協ができるほど大人じゃないし…赦せるような聖人でもない。

心底、正直に思ってる事を言えば…犯人を殺してやりたい!

それで罪に問われたって構わない。

今、もし出会ったら間違いなく殺す……





「…っ…凛っ!!」

「…!」

サラに何度も呼ばれてあたしは我に返った。

「本当に凛の両親なの?」

「うん」

「今…凄く怖い顔してた。大丈夫?変な事考えないでよ、犯人は捕まってるんだからね」

「…うん…わかってる」

「わかったって顔してないよ?」

「サラだったら…過去の事だって納得できる?」
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