キミの螺旋
青空とは対照的に、道路に横たわり血まみれになっていた母親…
はねられた瞬間の映像…
何度も何度も頭の奥でフラッシュバックする。
オレは母親の血を浴び、血だらけになった手や服のまま…母親の遺体の前に座っていた。
どれくらい時間が経ったのだろうか?
病院が連絡したらしく、父親が病院へやってきた。
慌てた様子もなく…オレに話しかけてきた。
「藤紀…何があった?」
「…何も…オレが見舞いに来てしばらくしたら突然、母さんが正気に戻って…興奮して逃げ出し道路に出た時に車にはねられたんだ…」
父親は何も感じていないかのように答えた。
「そうか…わかった。すぐに家に連れて帰るぞ。その前に藤紀…その血をどうにかしろ」
オレは何故か無性に腹がたち、部屋を出て行こうとした父親に怒鳴った。
「何で冷静でいられるんだよ!?オレを責めないのか?!オレのせいで母さんは死んだんだぞ!!」
「これは事故だ。お前を責めてどうするんだ?」
「だけど…こんなのおかしいじゃないか!悔しいとかないのか!?アンタの妻だろ!やっぱり愛してなかったのか?!」
「愛していたさ…それなりにな…」
そう答えて父親は部屋から出ていった。
はねられた瞬間の映像…
何度も何度も頭の奥でフラッシュバックする。
オレは母親の血を浴び、血だらけになった手や服のまま…母親の遺体の前に座っていた。
どれくらい時間が経ったのだろうか?
病院が連絡したらしく、父親が病院へやってきた。
慌てた様子もなく…オレに話しかけてきた。
「藤紀…何があった?」
「…何も…オレが見舞いに来てしばらくしたら突然、母さんが正気に戻って…興奮して逃げ出し道路に出た時に車にはねられたんだ…」
父親は何も感じていないかのように答えた。
「そうか…わかった。すぐに家に連れて帰るぞ。その前に藤紀…その血をどうにかしろ」
オレは何故か無性に腹がたち、部屋を出て行こうとした父親に怒鳴った。
「何で冷静でいられるんだよ!?オレを責めないのか?!オレのせいで母さんは死んだんだぞ!!」
「これは事故だ。お前を責めてどうするんだ?」
「だけど…こんなのおかしいじゃないか!悔しいとかないのか!?アンタの妻だろ!やっぱり愛してなかったのか?!」
「愛していたさ…それなりにな…」
そう答えて父親は部屋から出ていった。