キミの螺旋
でもそんな風に思ってるなんてサラには言わない。

現実にそうなったら、ちゃんと話すからね。

あたしはサラが作ってくれた晩御飯を残さずたいらげ、席をたった。

「ご馳走さま。洗いものするね!」

「あ、ありがと」

「明日は何が食べたい?あたしが作るから…あんまりレパートリーないけど」

簡単なものしか作れないけど…少しは料理も上手くならなきゃね。

せっかくやる気になっていたのに、サラは申し訳なさそうに言った。

「ゴメンね~明日は店の子達と飲みに行く約束しちゃった!凛も行く?」

「そうなの?ん~…あたしはいいや。飲めないし…せっかくだから楽しんでおいでよ」

「でも…一人で寂しくない?」

「たまにはイイよ!テレビだって一人占めできるしね」

そう言って笑った。

サラに変な気を使わせたくないの。
そりゃ一人でご飯食べるのとかは寂しいけど…サラに依存しちゃダメなのはわかってる。

サラにはサラの生活があるんだ。
自立しなきゃ…って
一人でも強く生きてかなきゃ…って

思ってるだけじゃダメなんだ。

何か行動しなきゃね。



次の日の夕方、
サラを気持ちよく送り出し、あたしは一人になった。
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