キミの螺旋
ちょうど藤紀も学校だし、サラも出掛けていた。
今日なら天気もいいしね。
そう思いながら携帯を手にした。
やっぱり実家に電話するのは緊張する。
お母さんが出てくれれば…そう祈りながら呼び出し音を聞いていた。
『はい』
「お母さん?凛だけど…」
『凛?凛なの?また全然連絡よこさないで…元気なの?また何かあった?大丈夫?』
呆れ口調ではあるけれど、一応はあたしの事を忘れてはいないようだ…
あたしは自分の用件だけを告げた。
「あたしね…記憶が戻ったんだ」
『…まぁ…まぁ!本当?本当に子供の頃の記憶が戻ったの?!』
「うん…ほとんどね」
『良かった…良かったわねぇ…』
お母さんは電話の向こうで嬉しそうな声で話した。
あたしも少し嬉しかった。
記憶が戻ったって言っても…冷たい反応されたらどうしようかと思ってたから…。
これなら聞けるね?
「それでね…お母さん、あたしの本当の両親のお墓…何処にあるか知ってる?」
『…!凛…両親のお墓って…その事も知ってるの?』
「あ……うん……」
誰に教えられたかは言えなかった。
あたしはお父さんとはしばらく会ってない事になっているはずだから。
今日なら天気もいいしね。
そう思いながら携帯を手にした。
やっぱり実家に電話するのは緊張する。
お母さんが出てくれれば…そう祈りながら呼び出し音を聞いていた。
『はい』
「お母さん?凛だけど…」
『凛?凛なの?また全然連絡よこさないで…元気なの?また何かあった?大丈夫?』
呆れ口調ではあるけれど、一応はあたしの事を忘れてはいないようだ…
あたしは自分の用件だけを告げた。
「あたしね…記憶が戻ったんだ」
『…まぁ…まぁ!本当?本当に子供の頃の記憶が戻ったの?!』
「うん…ほとんどね」
『良かった…良かったわねぇ…』
お母さんは電話の向こうで嬉しそうな声で話した。
あたしも少し嬉しかった。
記憶が戻ったって言っても…冷たい反応されたらどうしようかと思ってたから…。
これなら聞けるね?
「それでね…お母さん、あたしの本当の両親のお墓…何処にあるか知ってる?」
『…!凛…両親のお墓って…その事も知ってるの?』
「あ……うん……」
誰に教えられたかは言えなかった。
あたしはお父さんとはしばらく会ってない事になっているはずだから。