キミの螺旋
とりあえずカラオケで二時間盛り上がった。

結構楽しかった!
…あたしだけかもしれないけど…
彼もきっと楽しかったに違いないって思いたかった。


カラオケボックスを出て、この後どうしようか?って話になった。


「飲みにでも…行く?」

そうキリ出したのはあたしだった。
このまま帰るのは何だか寂しい気がして…


当然OKしてくれるんじゃないかって思ってたのに…
ハルトはあたしの頭を撫でて言った。

「凛は未成年だろ?連れていけないよ」

「あ…でも…」

全然行ってるんですけど。
さっきもホストクラブに行ってたくらいだもんね…

「少なくとも俺は連れていかない。もう遅いし…送るよ。家どこ?」

「…うん」

あたしは残念そうな顔をしちゃった。

そしてあたし達は帰る事になり…ハルトに送ってもらった。


もっと話したかった。

ハルトの事を知りたいな…何故そう思うのかはわからないけれど…


あたしの不服そうな顔を見たせいなのか、ハルトはマンションに着くとあたしに携帯番号とメアドを教えてくれた。

「また今度、ゆっくり遊ぼうよ。ね?」

あたしは…




返事の代わりにハルトにキスをした…
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