キミの螺旋
「素直にストレートに'好きです'って伝えた方が気持ちが伝わるって私は思うけど?」

「ふーん…そっかぁ。サラもそうやって藤紀に告ったの?」

「えっ!?」

あたしの突然のキリ返しにサラは顔を赤くさせて答えた。

「ま…まぁね…」

「うわ~何かこっちまで恥ずかしくなっちゃうよ!サラも照れないでよ~」

「恥ずかしいのは私よっ!!」

可愛い!サラってば

こーゆうトコが女のコしてて…あたしが男ならサラがどんな人だったとしても惚れちゃうな!


「じゃ告ってみるね!もしフラれちゃったら…慰めてね?」

「フラれる事なんか考えちゃダメよ!絶対にOKもらえるって。凛は可愛くていい子だもん」

「…ありがと!」


サラに励まされて、その気になったし、勇気が湧いてきたし…

この気持ちがしぼんでしまわないウチに、あたしはハルトにメールした。

  『会いたい』

って…。
ホントはすぐにでも会って伝えたいの。

だけどハルトも予定があるでしょ?
仕事してる社会人だもん。

だけど…返ってきたメールにあたしはビックリして、何度も読み返した。




『今夜遅くてもいいならマンションの前に行くよ?』
< 39 / 398 >

この作品をシェア

pagetop