キミの螺旋
そして翌日のデート。


昼間から会うのって…初めてかも。

待ち合わせ場所に5分くらい早く着いたのに、ハルトは先に来て待っていてくれた。

それにもメチャ感動!

女のコを待たせないって…ちゃんとしてる人って思えるし。

「ハルト、今日はどこ行くの?」

「とりあえずメシ食おうよ?俺イイ店知ってるから」

「…うん!」



そう言って連れて行ってくれたのは…

高級中華料理!!!!


スゴくない?
マジで?



ランチでも\3000からって…

間違えて入ったとか言わない!?

あたしは超・キョドってた!

「ランチでいいよね?」

「う、あ、うん…」

「じゃこの\5000のランチコース二人で」

「?!?!?!」

えぇ~っ?!ランチで一万使うの?

ラーメンとかでいいよ~なんだったら吉牛でもいいのに!

「こちらのコースでございますね?かしこまりました。少々お待ち下さい」

品の良さそうなウェイターがオーダーを取って下がる。

あたしは超ドキドキしながらハルトに小言で話しかけた。

「大丈夫…なの?こんな高い店…」

「平気だよ?凛にも食べさせたくてさ…ホント美味いんだよ!でもランチでゴメンね」
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