キミの螺旋
ハルトのいつも通り(?)のショッピングを終えて

ハルトの家に行くのだと思った。
だけど違ったらしい…

「もう一軒いいかな」

「え!?う、うん」


まだ何処かに行くの?!
て思ったんだけど…


不安に思いながら着いた先は…またもや別のブランドショップ。

でもココって…


「凛は指、何号?9号くらいかな」

「えっハルト…」

「欲しいペアリングがあるんだ」


そう。ここはアクセサリーのブランドショップだった。

ペアリングは嬉しいけど…お金使い過ぎじゃない?

さっきのランチで十分過ぎるくらいなのに…

「コレが欲しいんだ」

そう言って見せられたリングは…石の無いプラチナの花をモチーフにしたデザイン。
可愛いけど…


値段が可愛くない!!


一つ5万円って…ペアで買うんでしょ?


「高くない?あたしこっちのでいいよ」

かなりランクを下げた方のリングを指さして言った。

ホントはそんな高価なプレゼントなんて要らないの。

最初にもらった花束と…ハルトがいつもあたしのそばに居てくれれば。

プレゼントなんてハルトの代わりにはならないのに。

でもハルトは

「俺はこれがイイって思ったんだ」
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