キミの螺旋
このシナリオで読んでいくと、所々に祖父母が現れる。


それは当然なんだけど、おれがシナリオを読んだ感じでは…
彼らは孫をとても可愛がっていたし

この男も祖父母の事がとても大好きだった。

それも両親よりも慕っていた印象を受けた。




その祖父母がある日突然

乗っていた車がガードレールに激突。
制御できなくなった車はそのまま対向車に正面衝突した。


即死だった。


そしてワケがわからないまま葬式に出て
彼らにお別れをした。


…何故だろう?


こんなの所詮、誰かが考えたシナリオに過ぎない。

それでもリアルに感じる…

実際存在しない人物なのに
数年前まで本当に彼らは生きていて、そして死んで、葬式をして…

探せば墓まで見つかりそうな気がした。

そして祖父母の訃報を聞き、この男が感じたであろう気持ちをおれなりに想像してみる。


育った環境も性格も
何もかもが正反対なハズなのに

おれはこの男に感情移入できるのは何故なんだろう?

…悲しく思うんだ。


悲しい?



おかしいよな。



人を殺して
平然としていられたのにな…
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