キミの螺旋
メタボは構わず
腰をふりつづけた。

無理矢理ネジ込まれてる気がして苦しい。

全然気持ちよくなんかならないし…


早く終わんないかな

そんな事ばかり考えていた。

するとメタボは突然とんでもない事を言い出した。

「ね…ねぇ!そこの人…!俺達がしてるコト見ててくれないかな…」

「!?」


誰に向かって言ってんの?!

あたしは驚いてメタボが声をかけた方を見た。

路地の入り口で…一人の女の人が立っていた。

「俺さ…誰かにえっちするトコ見られてないとイケないんだよね…!」

「ちょっ…ヤダ…ヤメ…」

女の人が見ているのに、それに興奮してメタボは更に激しくふってきた。

「あ…っ…ヤダ…ヤダ…」

抵抗したって無駄だ。興奮し目が血走ってるオッサンに敵うわけもなく…

やられてるしかなかった。


最悪!!変態オヤジじゃん!!
ヤダよ~何でこんな姿見られなきゃなんないの?

早く終わってよ!!


あたしがすっかり観念した時、急に身体にかかっていた重みは無くなり…

メタボのソレはあたしから引き抜かれた。


驚いて振り返ると…メタボは下半身をそのままに

間抜けな姿で路地に投げ出されていた。
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