キミの螺旋
…一体何がどうなったの!?

メタボは立ったままのモノをさらしたまま…かなりビビった顔をしてどこかを見ていた。

あたしは…乱れた制服を若干直しつつ、メタボが見ているものを探した。

そこには…さっきの女の人がいた。
右手に握り拳を作り、スゴい剣幕でメタボを怒鳴りつけた。


「アンタねぇ!!!!女子高生になにしてんのよっ?!」

「い…いゃ…その…」

メタボはマジビビってる。

…ってか…この人、女なのにこのデブを殴り飛ばしたの?

すっげー…ってのんびり見てる場合じゃない?でも、どうすればいいんだろ。

あたしがビックリして見ていると、彼女はあたしの手を掴んだ。

「もう!ボサっとしてないで!行くわよ!?」

「えっ?!で…でも…」

「ほらっ!!」

そして強引に彼女に手を引かれ、何とも気の毒なメタボを残しあたしはその場から走り去った。


賑やかで人通りの多い道に出ても…彼女は足を止めなかった。

振り返ってもメタボが追ってくる気配はない。

「ね…ねぇ?あたしアイツから金もらってたんだけど…」

助けてもらったけど一応説明しなきゃね。

すると彼女はようやく立ち止まった。
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