キミの螺旋
ハルトが住んでいたのは結構大きなマンションだった。

その高さにあたしは口を開けて見上げていた。
マンションの等間隔についている照明がキレイ…とか思った。

「凛、いつまで見てんだよ?部屋から見た景色の方がいいんだからさ」

「あ、うん…」

そしてハルトと一緒に部屋に入った。

大きな部屋に豪華な家具…絶対に高いと思う!
こんなの見た事ない!



…ハルトって一体…!?


「ほら、凛。こっち来て見なよ」

言われるがままに大きな窓から外を見回した。

「…スゴい!」

夜景が…キラキラしてる!
いつも住んでる街が小さな世界みたいだ。

「この景色は俺達だけのものなんだよ?」

そう言ってハルトは後ろからあたしを抱きしめた。

そして…キスをする。



この高さだから…

カーテンなんか閉めなくても
誰に見られる事もない。


あたし達の愛の行為を見ているのは
月と星だけ…


あたし達は窓辺で
立ったままSEXした…




そのまま泊まったあたしは、翌朝ハルトに家まで送ってもらった。

マンションに着くと入口の前に誰かいた。

「サラ…さん?」

あたしが名前を呼ぶ前に…ハルトがサラの名前を呼んだ。
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