オフィス・ムーン

「もし、調べても

解らない事とかあったら

僕は構わないよ。聞いて

いいから。」

「ありがとう…」

「ほとんど、外回りだから、

聞きたい事あったら

メールででも。

これアドレス。

僕が

外回りから帰ってからでも、

課長が居る時でも

僕はどっちでも平気。」

有森は私が

みんなに遠慮してる事に

気付いているのだ。

有森は、

自分のメルアドを渡した。

「え?」

私は、よほどうたぐり深い顔を

してしまったらしい。

「いや、僕は、

別に変な意味で

アドレス教えた

つもりじゃないよ…」

焦った 有森の顔が可笑しくて

私は笑った。

「クスッ、ありがとう。

多分たくさん助けてもらうから

宜しくお願いします。」



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