オフィス・ムーン
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 それから 有森君は、

私にとって

頼りになる友達になった。

彼は口ばかりではなく

 本当に私を色々と

助けてくれたのだった。


 私は、彼を信頼していた。


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 私が居残りをしていると

 彼は外回りで疲れてる

はずなのに

仕事を手伝ってくれたり

色々教えてくれる。

彼は、仕事が

好きなのだろう。

商品の説明してる時や

クライアントとの

やり取りの話を楽しそうに

話すのだった。

その影響かな…

私はうちの会社の商品が

好きになって来た。

好きと言うか誇りを

持って来たと言うか…

完全に有森君の思い入れが

私に伝染してしまっていた。

ちょっぴり だけど

仕事が楽しくなってきた。



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