オフィス・ムーン
「前から気になってたん

たけど、南野さん、課長

と何かあったんですか?



「こっちが聞きたいぐら

いよ…」

「課長は、余り人と付き

合いとかもしないから よ

くは、知りませんが 厳し

くても部下を好き嫌いだ

けで扱ったりする人じゃ

ないと思うんです。

彼女、仕事出来るし、

色々教えてくれるし、

そんなに敵視しないで

仲良くしたらいいのに。」

「…じゃあ、何?有森君

は、私が課長に嫌われて

るのは私に原因があるって

そう言いたいの?」

「…そうじゃないよ、何

か有るんじゃないかって

思っただけで、南野さん

を責めて言ったつもりじ

ゃないんだよ、」

「…私、仕事

出来ないから?

後輩にまで頼っちゃう

ダメ社員だから?」

「南野さん、

…まいったな、

僕は、課長を

尊敬してるし、南野さん

の事も・・・」

「もういいから。

あのヒトの話なんか

私にしないでよ。

解ってるわよ、どうせ

私が悪いんでしょ。」

< 32 / 103 >

この作品をシェア

pagetop