オフィス・ムーン
私は 最近やけに

仕事熱心で 頑張っている
夢中になるのが仕事なん
て…自分でも信じられな

い。嫌いな アノ人も

最近は、嫌いではなくな

ってきた。まぁ 苦手は、
苦手なんだけど……

私は 今日も一人

残業していた。

「まだ残っていたんです
か?」

「有森くん…」

「僕は、今までS社と打

ち合わせで。まだやる事

あるの?」

「もう、帰ります。疲れ
ちゃったし。」

「今から帰るんなら、一
緒にご飯どうですか?」

「そうね…お腹すいたし

…近くで食事して帰ろう

か」

私は 有森と食事しに

行く事になった。

ムードも無い ファミレ



有森は、相変わらず

マイペースで 仕事の

話ばかり。

でも 可愛い

笑顔が好き こっちまで
楽しい気持ちになる

「三上先輩と…」

「何??」

「三上先輩って女子職員
からモテるんですよ」

「知ってる。彼、イケメ
ンだもん。無理もないわ

よ」

「遥さん、三上先輩の事
好きですか?」

「ええ。カッコイイし、
仕事出来るし、話してて

も楽しいもの」

「そうじゃなくて…」

「何?」

「遥さん…」

「玉ねぎ、キライでしょ
?」

「アハハ…ばれた?」

「いつも玉ねぎ残してる
。ダメだなぁ…好き嫌い

なんかして」

「苦手なんだもん」

「三上先輩と一緒の時は

無理して食べてたよね」

「ぇ…」

「…遥さん三上先輩好き
なんですね。」

「そんなんじゃなくて」
「僕は…遥さんが好き」

「はぁ?」

「意味不明な事で怒った
り、笑ったり、残業頑張

ってたり、部長に意地は

ったり…仕事出来る今の

遥さんも、仕事出来なか

った頃の遥さんも風邪ひ

いて気弱になったりした

時も。全部好き。」

「…あ、え?いゃ、その
私は、有森くんは、弟に

似ているのよ、で…」
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