オフィス・ムーン
遥は、何で話してしまっ
たのか 後悔していた。
「今日、
弟になるよ。だけど、
今夜だけだよ」
「え?」
「弟に言いたい事、言っ
てみて。泣いても、怒っ
てもいいよ。今日は弟に
なって遥さんの気持ち全
部聞くから」
「ば、馬鹿な事 言わな
いでよ そんなの無理に決
まってるでしょ」
「僕は、遥が好きだよ。
だから遥のためになら弟
にだってなれるさ」
「無理に決まってる」
「僕の名前は?」
「え?…名前?」
「…天国に行ってから、
ずいぶん時間が経ったか
ら ここでの名前忘れてし
まったんだ。」
有森は、真剣な顔で言っ
た。
「優…」
「…僕は、優、僕は、お
姉ちゃんの事をなんて呼
んでたっけ?」
「ねぇちゃんって…」
二人は、タクシーに乗り
有森の部屋に行った。
有森は、ホントに弟が
乗り移ったかのように
なっていた。
たのか 後悔していた。
「今日、
弟になるよ。だけど、
今夜だけだよ」
「え?」
「弟に言いたい事、言っ
てみて。泣いても、怒っ
てもいいよ。今日は弟に
なって遥さんの気持ち全
部聞くから」
「ば、馬鹿な事 言わな
いでよ そんなの無理に決
まってるでしょ」
「僕は、遥が好きだよ。
だから遥のためになら弟
にだってなれるさ」
「無理に決まってる」
「僕の名前は?」
「え?…名前?」
「…天国に行ってから、
ずいぶん時間が経ったか
ら ここでの名前忘れてし
まったんだ。」
有森は、真剣な顔で言っ
た。
「優…」
「…僕は、優、僕は、お
姉ちゃんの事をなんて呼
んでたっけ?」
「ねぇちゃんって…」
二人は、タクシーに乗り
有森の部屋に行った。
有森は、ホントに弟が
乗り移ったかのように
なっていた。