気になるアイツ

そして…望月家から悲鳴が上がった

「体重がぁぁぁぁぁ!!!!!」

「なんだ姉ちゃん太った…」

「そんな事言うのはこの口か!あっこの口かぁ!!」

「いっいひゃい…ひゅまん…ねぇひゃん(いっいたい…すまん…姉ちゃん)」

ほっぺを抓る莉奈

「どっどーしよ…」

「ダイエットでもすればちょっとは見栄えがよくなんじゃあねぇの…」

言いかけた口を直す拓未

「やはり貴様だけは生かしておけるかっ!!」

「うわっ!!」

拓未を追い掛け回す莉奈

プルプル

電話が鳴る

「はい…望月ですけど…

莉奈ー電話よ…」

母が絶句したのも無理はない…

拓未の背中に乗って海老ぞりしている莉奈の姿…

「ギブアップ!!…」

「ちっ…母さん誰から?」

「海斗」

「はぁぁぁぁぁぁ!?」

「まぁ良いから♪」

渋々受話器をとる莉奈

「はいはいもしもし〜
只今お電話変わりました莉奈でーす」

言葉に含みがある莉奈

「いや?困ってるかと思って電話してやったんだが…無駄だったようだな」

「はぁ?」

「食生活で悩んでなければ良いんだけど…」

「くっ…何故貴様がそれを…」

「勘だ」

「お見それいたしました」

「分かれば良い」

ムカッ

「そ・れ・で?」

「いや…特訓に付き合うか?」

「喜んで付き合いさせていただきます」

「じゃあ明日な」

ガチャ

プーップーッ

バンッ

受話器を投げ捨てる莉奈

「あんのっバーカ!!」

ジーッ

「姉ちゃんいよいよ海斗兄ちゃんと…」

盗み聞きしといた拓未

キラン

莉奈の目が妖しく光る

「まっまさか…」

「大正解!!」

「うわぁぁぁぁぁ!!」

そんなこんなで望月家の夜は更けてゆく…

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