自分という闇から救ってくれたのはあなたでした。
こはなside

遥さんの一言に私はびっくりした。

なんて、感覚の鋭い人なんだろう。

人の心を読めるなんて。

それに訳があったとはまだ私は知るよしもなかった。

「こはな?大丈夫?」

凛さんはとっても優しい。

一つ一つ言葉をちゃんと選んで喋りかけてくれる。

「だい、じょぶ。です。」

本当に申し訳ないと思う。

なんで、こんなに優しくしてくれるん
だろう。

それが自分にとってすごく不思議なことだった。

だって、自分には金もないこれといった特技もなく、美人でもない。

それどころか私は汚れている。

死なないといけない存在なのに。

この世から消えて無くなってしまわないといけない存在なのに…。

なんで。

こんなにも心が温かくなるんだろう。
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