自分という闇から救ってくれたのはあなたでした。
瑠衣side

銃撃戦の始まった国は、それを収まることを知らず、酷くなるばかりだったと聞く。

そして、母の消息は5ヶ月ほど途絶えた。

その間愛は、酷く怯えていて、食事もまともに採れなかった。

嘔吐してしまうのだ。

そんな酷い日が続いて、丁度5ヶ月経ったある日、日本の病院に母が入院しているという情報が入った。

直ぐさま、母は、父の病院に移され、病院の隔離室へと移された。

母は、肺の銃痕から菌が入り、感染症の原体となってしまったのだ。

その時の母の様子が今も目に
焼き付いている。

母は、間も無くして息を引き取った。

それからは、愛は妙に大人びて医療に専念する事になった。

その、息抜きとして蘭が暴走族へ
誘ったのだった。

「愛。大丈夫。そんな事にはさせないよ。」


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