自分という闇から救ってくれたのはあなたでした。
瑠衣side

こはなちゃんには、念の為心電図がつけられた。

「これでいつ異常があっても見つけられるからね。こういう時自分の父親が医院長だと何かと便利だよね。」

俺は、穂に淡々と思ったことを述べて行く。

それに対して穂は苦笑いを浮かべるといういつものやりとりだ。

「まぁそうなんだけど。なぁ?言い方 笑」

こはなちゃんは、熱が上がってきていて解熱剤の点滴がうたれている。

「大分顔色良くなってきたな。」

こはなちゃんの顔を見て穂が呟いた。

蘭達からの酷い仕打ちを受けたときのこはなちゃんの顔色と比べると比べ物にならない顔色だが、まだまだ顔色は常人の顔色とまではいかない。

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