自分という闇から救ってくれたのはあなたでした。
仲間
階段を上がると廊下になっていて
両サイド等間隔にドアが並んでいる。
それぞれの幹部の部屋と
いったところだろうか。
そして、一番手前のドアを開けるとリビングの様な空間が広がっており、そこにはいつもの仲間が既に揃っていた。
「よぉ〜。遅かったな……ぁぁぁぁあ!?誰だよそいつ!?」
まあ普通の反応をしたのは幹部兼特攻隊長の桃庵 遥(ももあん はるか)だ。
調子乗りな性格だが
喧嘩は序盤から飛ばすので俺たちも喧嘩の波に乗りやすいので助かっているのが実情だった。
「ん?なになに?女の子?てか、大分弱ってるね。まずそこのベットに寝かせれる?」
遥とは全く別の反応を示すこいつは、東城 愛。
副総長兼医療班班長だ。
普段は落ち着いたものだが、腹黒い。
総長の俺でもこいつを敵に回すのは恐ろしい。
が、父親が医者なので自分も医者になることが確実と言っている事もあり、医療知識は並大抵のものを遥かに超えていた。
「ああ。」
俺は返事をして、こいつを寝かせた。
そして、治療が始まった。
しかし、そこには想像を絶するものがあった。
普通の綺麗な肌を見つけるのが難しいぐらいのあざ。
瘡蓋が、至る所にある。
よく見ると、頰も少し腫れて変色している。
「な、んだよ。こ、れ。」
俺は、冷静さを取り戻したが、そうすると余計に目の前の事実が現実離れしている事だということが頭に流れ込んで来た。
「ん……。ど、こ?な、に!?」
起きたのか少しパニック状態のそいつ。
そのパニック状態のそいつを、愛はゆっくりと制する。
「ここは、晴嵐の倉庫。もう心配いらないよ。そこの、蘭が君を助けたんだ。」
ゆっくり現状を説明する愛。
こういうところはさすがだと認めざるを
得ない。
そして、愛はそいつを丁寧に治療して、終わった頃には、もう深夜の2時を越していた。
「名前なんていうの?」
治療が終わり、愛が一息つくと、幹部兼情報参謀の李絲 渚(りいと なぎさ)そいつに名前を聞き行く。
渚は、情報を入手するのが上手い。
それは、ハッキングだけではない。
自分のルックス。
つまり自分の可愛い顔を利用して相手を取り込むことがとても得意なのだ。
だから、俺たちは日本トップの暴走族まで上り詰めたと言っても過言ではない。
「なまえ?てな、に?」
驚いた。
が、不思議ではなかった。
治療の間、俺たちは自分の部屋で待ってる様言われた。
何故なのかは、愛が言わずとも分かった。
下の怪我もひどいのだろうと。
その痛みは、あいつには普通のものなんだと。
そう思うと、居た堪れない。
あいつは俺たちがぜってぇ守る。
これ以上酷い目には合わせられねぇ。
両サイド等間隔にドアが並んでいる。
それぞれの幹部の部屋と
いったところだろうか。
そして、一番手前のドアを開けるとリビングの様な空間が広がっており、そこにはいつもの仲間が既に揃っていた。
「よぉ〜。遅かったな……ぁぁぁぁあ!?誰だよそいつ!?」
まあ普通の反応をしたのは幹部兼特攻隊長の桃庵 遥(ももあん はるか)だ。
調子乗りな性格だが
喧嘩は序盤から飛ばすので俺たちも喧嘩の波に乗りやすいので助かっているのが実情だった。
「ん?なになに?女の子?てか、大分弱ってるね。まずそこのベットに寝かせれる?」
遥とは全く別の反応を示すこいつは、東城 愛。
副総長兼医療班班長だ。
普段は落ち着いたものだが、腹黒い。
総長の俺でもこいつを敵に回すのは恐ろしい。
が、父親が医者なので自分も医者になることが確実と言っている事もあり、医療知識は並大抵のものを遥かに超えていた。
「ああ。」
俺は返事をして、こいつを寝かせた。
そして、治療が始まった。
しかし、そこには想像を絶するものがあった。
普通の綺麗な肌を見つけるのが難しいぐらいのあざ。
瘡蓋が、至る所にある。
よく見ると、頰も少し腫れて変色している。
「な、んだよ。こ、れ。」
俺は、冷静さを取り戻したが、そうすると余計に目の前の事実が現実離れしている事だということが頭に流れ込んで来た。
「ん……。ど、こ?な、に!?」
起きたのか少しパニック状態のそいつ。
そのパニック状態のそいつを、愛はゆっくりと制する。
「ここは、晴嵐の倉庫。もう心配いらないよ。そこの、蘭が君を助けたんだ。」
ゆっくり現状を説明する愛。
こういうところはさすがだと認めざるを
得ない。
そして、愛はそいつを丁寧に治療して、終わった頃には、もう深夜の2時を越していた。
「名前なんていうの?」
治療が終わり、愛が一息つくと、幹部兼情報参謀の李絲 渚(りいと なぎさ)そいつに名前を聞き行く。
渚は、情報を入手するのが上手い。
それは、ハッキングだけではない。
自分のルックス。
つまり自分の可愛い顔を利用して相手を取り込むことがとても得意なのだ。
だから、俺たちは日本トップの暴走族まで上り詰めたと言っても過言ではない。
「なまえ?てな、に?」
驚いた。
が、不思議ではなかった。
治療の間、俺たちは自分の部屋で待ってる様言われた。
何故なのかは、愛が言わずとも分かった。
下の怪我もひどいのだろうと。
その痛みは、あいつには普通のものなんだと。
そう思うと、居た堪れない。
あいつは俺たちがぜってぇ守る。
これ以上酷い目には合わせられねぇ。